本日の琉球新報に沖縄県疫学統計・解析委員会による、ワクチン摂取率と人口10万人当たりの感染者数の相関図が発表されたと報道されている。
データは、人口5000人以上の、7月26日時点で2回の接種を完了した20歳以上の割合と、6月26日~7月25日の人口10万人当たりの感染者数を使用した。とのことだ。
この相関図だけを見れば、ふわっとだが、ワクチン摂取が進んでいる市町村の方が感染者数が少なく見える。
しかし、この赤い点が一体どこの市町村なのかをちゃんと示さなければ単純にこの相関図で納得はできない。
感染者が多いのは、圧倒的に那覇市などの人口密集地であり、離島や人口密集地が少ない市町村では人の動きが鈍く基本的に感染者は少ない上に、ワクチン摂取率も高いのが実態である。
沖縄県のサイトを調べたら、元の相関図もあるが、こちらでも『点』の市町村の詳細は掲載されていなかった。
ちなみに、人口5000人以上の市町村はこれ。
30市町村あるが、20歳以上で区切っているものと思われる。
こういった相関図なりグラフを出す際には、調査の詳細の添付をしていただきたいものである。
この相関図は、単純に人口密集地で感染が多く、僻地では感染者が少ないだけとも疑われる。
沖縄県は、ワクチン摂取の効果を示し摂取率を上げて行きたい狙いがあるだろう。
ワクチンは重症化の低減には一定の効果があると思っているが、ワクチン摂取を促進するためにこのような相関図を提示するのは無理があるだろう。
また、琉球新報の相関図にはバックに矢印を入れ、ワクチン接種で感染が減っているかのように相関図を書き直している。
今回のこの相関図が意図的な物であるとは思いたくはない。
しかし、新型コロナが流行してから、厚労省や政府、自治体が発表する数字、マスコミが発表する数字やグラフには、明らかに単純に感染者が急増している部分だけが強調されていたりするものが多い。
さらに、学者などが頻繁に発表する、このままでは数週間後にはこれだけの感染者が出るというグラフ。これも、天気予報のようなものであり、外れても何なりと言い訳も出来、実際にその通りのグラフになっていないことが大半である。
今、感染者が増えているにも関わらず、人流を止めることができていないのは、こういった行政やマスコミの発表に対して、信頼性が落ちているからなのではないかと思う。
もういい加減、PCR&ワクチン信仰に基づく、感染者を減らす目的での調査や分析はやめて、客観視したデータを元に多方面からコロナ対策を行わなければ、行政やマスコミの信頼はさらに落ち感染者が増えるばかりなのではないかと思う。
疫学統計・解析委員会資料 解説および資料(令和3年7月26日-8月1日)
https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kohokoryu/0716.html
ワクチン接種率高いほど感染減 沖縄の26市町村を分析 県疫学統計委調査
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1372135.html