本日から夏の高校野球大会が始まった。
ここ沖縄では、高校野球熱が高く、沖縄の高校の試合時には町中が静かになるほどである。
この高校野球、新型コロナの影響で無観客での開催となった。
無観客となったことで、通常、入場料や物販などで得られていた7億円弱の収入が見込めないとのこと。
さらに、PCR検査や消毒等が上乗せされ、費用が膨らみ運営費をひねり出せない状況のようだ。
また、過去の大会の余剰金は、記念行事や軟式野球大会の運営費、指導者や審判員の講習会など高野連の事業費、様々な学生野球への助成などに使われていて、財政的に厳しい状況とのこと。
そこで、公益財団法人 日本高等学校野球連盟は運営費の一部をクラウドファウンディングを利用して1億円の寄付を募るようにしたようだ。
主催者である、朝日新聞側もギリギリまで予算を割いて運営費を出しているものと思うが、7億円の中の1億円を出し渋っているというのが実情なのではないかとも考えられる。
朝日新聞は購読料が減った上に、コロナで広告料も減り、営業損益で70億円の赤字。純損益が442億円弱となっていて、創業以来の経営危機状態となっている。
新聞業界やテレビ業界の既存メディアは、年々売り上げが落ち、さらに新型コロナの影響で厳しい経営状況となっているのが実態である。
しかし、朝日新聞はその中でも飛び抜けて経営状況が悪化している。
過去には日本一の購読者数を誇っていた新聞社であったが、従軍慰安婦の誤報などを大々的に流したことや、極端な左派側の報道を続けてきたことで、国民からの信頼も大きく損ない、購読者数も読売新聞に抜かれた。
とは言え、高校野球という朝日新聞として最大のイベントで1億を捻出できない状況は、朝日新聞の経営が危機的状況になっているのではないか思われても致し方ない。
また、残念なことに、クラウドファウンディングがスタートして、1週間ほど経過しているが、目標額の6%しか集まっていない。
オリンピックの開催で、高校野球への注目度も低く、今後、高校野球が盛り上がり始めたら支援も増えるとは思われるが、朝日新聞への不信感やオリンピック開催を反対しておきながら、高校野球は開催するのかという意見などもあり、高校野球ファンの一部では支援を拒む人もいるのではないかと思う。
朝日新聞の高校野球や学生野球への長年の貢献は認めるが、反対に高校野球で収益を得、また広報活動を行ってきたことも事実であり、高校野球は朝日新聞の柱の事業の一つである。
この高校野球に対して、新型コロナの影響で、完全なバックアップができない状況であるのであれば、今後はスポンサーを降りるべきだろうと思う。
また、今回のクラファンを行ったことで見えてきたのは、高校野球が朝日新聞の独占で行われているというマイナス面だろう。
高野連と朝日新聞との関係も何か深い癒着でもあるのではないかと想像もしてしまう。
今後、朝日新聞社に万が一のことがあれば、夏の高校野球は厳しい状況となる。
また、春の選抜高校野球の毎日新聞も厳しい経営状況となっており、自ら社の扱いを中小企業へと格下げしたくらいだ。
高野連は主催を高野連一本に絞って、複数のスポンサーを付け今後の運営を見直した方が良いだろう。
今の時代、この暑い中での開催に対して反対する声も年々大きくなっている。
ほぼ100年間、同じことを続けていて、高校野球は日本の文化となっているが、時代に応じてイノベーションも必要であると思う。
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https://a-port.asahi.com/projects/koshien2021/