先日から、普天間基地の海兵隊が有機フッ素化合物PFASを大量に公共下水に放出したことで、猛反発している沖縄。
汚染水の放出に関しては、日米間で協議中でもあり、結論が出ていない状態で放出したことで、沖縄だけでなく、政府も米軍に対して抗議をしている。
しかし、今回の件に伴い、左翼系の市民団体や活動家が「汚染水を垂れ流すな!」と反発をしている。
この行動を見ていて感じるのは、この人たちは、本当に沖縄のことを考えて行動しているのではないのだろうと。
沖縄の報道では、「米軍が汚染水を大量に放出してた」と、ひどい環境汚染が引き起こされたかのような論調である。
しかし、米軍も本当に体に害を及ぼすものを、意図的に流すようなことはしないのは、当たり前のことだ。
今回のPFAS内のPFOAの放出は、1リットルあたり1.9ナノグラムである。
しかし、那覇市上下水道局の水質検査では、
6ナノグラムから19ナノグラム程度、検出されている。
那覇市
19ng/L
普天間基地
1.9ng/L
もし、米軍によるPFASの放出が沖縄県民の健康を害するというのであれば、まずは那覇市役所か水道局の前で抗議デモを行った方が良いのではないのか?
実際には、那覇市であれ、今回の米軍の放出であれ、国際的に見たら微々たるものであり、人体に影響を及ぼすものではない。
玉城デニー知事も「激しい怒りを覚える」と反発をしているのだが、本来、知事がすべきことは、今回の放出で県民の健康を害するものであるのかが一番先に検証すべきことで、健康に被害がないのであれば、まずそれを県民に伝えることが最優先であり、米軍への抗議はその次である。
協議中に放出したことや、沖縄県が立ち入り検査ができないことで、反発が出るのは最ものことであるが、そもそもPFASやPFOAがどのような有害物質で、世界基準や日本での基準などトータル的な見地から沖縄県は県民に発表もせず、地元メディアも詳しくは伝えていない。
ただ不安を煽って、反基地の感情を掻き立てようとしているにすぎない。
那覇市上下水道局 PFOS等の水質管理目標設定項目への移行による水質検査について
https://www.city.naha.okinawa.jp/water/pax/suishitsukanri/SUIDOU07120200514.html
琉球新報・PFAS汚染水ドラム缶320本分に相当 6万4000リットル放出 未処理水も基地内残存か(有料記事)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1383118.html
沖縄タイムス・玉城デニー知事「激しい怒りを覚える」 米軍、PFOS汚水を一方的に放出
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/810887