先日、兄妹夫婦が新型コロナに感染した。
今まで、この国の新型コロナへの対応に様々な違和感を感じていたが、実際に身内が感染したことで、身近なこととして今の日本の異常さが見えてきた。
(保健所や医療関係者を非難する目的ではなく、現場で尽力されている方には心より敬意を持っている。あくまで今のこの国の新型コロナに対する疑問点を感じたことでこのブログを書いている)
2週間ほど前に、妹が濃厚接触者あであることがわかり、翌日、発熱したため、PCR検査。
その日のうちに陽性が判明。
保健所から、近日中にホテル又は病院へ入る可能性があることを伝えられる。
翌日、入院。
体のだるさ、発熱があり、レントゲンで軽い肺炎があり、カクテル療法を受け、その後、体調は回復し安定している。
妹が入院した翌日、旦那が濃厚接触者としてPCR検査。
その日の夜に陽性が判明。
翌日、発熱、喉のかなり厳しい痛み、倦怠感が出る。
旦那さんですが、ステージ4の前立腺癌を患っている。現在は薬も効いていて本人はいたって元気である。
しかし、流石に持病があるので、保健所に入院を希望するも、病床の空きがないの一点張りで、「解熱剤を飲んで、寝ていてください。」とのこと。
解熱剤がないと伝えると、「ネットで買ってくださ」と言われたそうだ。
翌日、パルスオキシメーターが保健所から届けられ、毎日、報告とのこと。
この日も、入院はできないと言われ、事前に購入していた、イベルメクチンを3日間、自ら投与。
発熱から5日目の現在、少し喉の痛みはあるものの、熱も下がり、かなり回復している。
新型コロナは急変することもあると聞くので、まだ、安心はできないが、このまま治ってくれたらと願うばかりである。
この身内の一連の流れを見ていて、やはり今の日本のコロナ対策は異常だと感じる。
妹が軽傷で入院できたのは、旦那ががん患者であることで、感染させないために引き離す目的もあったようだが、ステージ4の癌を患っていても、入院もできず医療が受けられないというのは異常である。
又、病床の空きがないと言われているが、マスコミ報道では、病床には多くの空きがある状態である。
感染者も減ってる中で、人員が足りない等の問題でもないと思われ、一体、何でもって病床の空きがないと言われているのか大きな疑問である。
「解熱剤を飲んで寝ていてください。」というのも、医者でもない保健所の方が、このような対応をして良いのだろうか?
本来、症状を見て、薬を処方したり、治療方法を決めることができるのは医者だけである。
また、ごく一部だとは思うが、ネットで買い物ができない人の場合はどうしているのか?
今、イベルメクチンに関して、ネット上で様々な意見があり、勝手に購入して投与することへの批判も多いのは事実だ。
しかし、今まで味わったことのない風邪の症状が出て、持病があっても入院も治療も受けられない人にとっては恐怖でしかない。その上で、自己防衛のために事前に購入し服用することを、一体誰が批判できるのだろうか。
せめてネット診療でも受け、医療機関から解熱剤のひとつでも届けてもらえるのであれば、それだけで安心できるだろう。
風邪の症状が出ても医療機関を受診することすらできない今の制度は異常としか思えない。
今、希望の光となっている、抗体カクテル療法だが、一部の自治体や医院では、ワクチン接種後の人には、抗体カクテル療法をしていないようだ。
カクテル療法は人工的な中和抗体を投与する治療法なので、ワクチン接種者はすでに抗体を持っているため、投与の必要がなとのこと。
また、抗体カクテル療法を行なった場合、3ヶ月はワクチンを接種できないようだ。
このような実態は、身内に感染者が出て初めて知ったこと。カクテル療法に期待するような報道も多いが、実態を伝えている報道機関はあるのだろうか。
ワクチンパスポートの導入も進んでいるようだが、カクテル療法を行なった人にとっては、数ヶ月であれ、ワクチン接種者との差別が生まれるのも実態である。
少数であれ、不可抗力によって国民の間に差が出ることなどあってはならないだろう。
政府は専門家委員会などの意見で方針を決めていると思われるが、彼ら専門家と言われる人たちは、一体、どこまで現場を理解しているだろうか。甚だ疑問である。
卓上の数字だけを見て、判断していては、コロナでの死者は今後も出続けるだろう。
ネット上では、様々な現場の先生や医療従事者が、早期診断、早期治療を訴えておられる。
早期診断、早期治療は医療の基本中の基本である。
しかし、新型コロナに感染しても、医療が受けられないというのは異常としか言いようがない。
しかも、この冬で新型コロナが出て2年となるにも関わらず、今だに現場は初期と同じ仕組みのままである。
政府は一体何をしているのだろうかと思う。
今、自民党の総裁選の真っ只中であるが、新型コロナの対策に関しては、ほとんど議論されいない。
総理大臣が変わっても、今のままで突き進むのだろうか。
新型コロナ陽性になれば、発熱外来なりネット診療を受診し、症状に合わせ、解熱剤なり咳止めなり初期症状の段階で薬を処方する。
これは鉄則だろう。
新型コロナを5類にして、誰でも医療が受診でき、早期治療を行う制度に早急に切り替えなければ、万が一、第6波以降で強いウイルスが出た場合、ワクチン接種が進んでも、感染者の母数が増えればそれだけ重症化する人や死者が増えるだけである。そして、また「医療崩壊!」と叫び続けるつもりなのだろうか。
パーセンテージだけで判断している今の政府や専門家はあまりにも無責任に感じられる。