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今年51の選挙が行われる沖縄。
沖縄は選挙イヤーの年となっています。
すでに、行われた、名護市長選、南城市長選、石垣市長選では、保守系の首長が当選しました。
オール沖縄勢力がことごとく負けており、オール沖縄の一時の人気に陰りが出てきており、基地問題に対しての、玉城デニー知事の求心力が低下しているとも言われている。
また、新型コロナの影響で、県内は、基地問題よりも経済や生活問題などが争点となり、基地問題だけがイメージのオール沖縄勢力への関心も薄らいでいるように感じられる。
今後は、知事選や参院選、那覇市長選など大型の選挙も予定されている。
現時点での出馬予定者などをまとめおく。
沖縄県知事選挙・9月11日投開票
選挙の日程が決定した。8月25日告示、9月11日投開票。
現職の玉城デニー知事は正式には出馬表明はしていないが、出馬の方向で調整をしている。
オール沖縄勢力も、玉城デニー知事の出馬が、既定路線とのこと。
対する、自民党からの候補は、衆議院議員で沖縄担当大臣の西銘恒三郎、元宜野湾市長の佐喜真淳氏が有力候補。
また、現浦添市長の松本哲治氏の名前も上がっている。
一時、県知事選挙に西銘恒三郎氏、参院選に佐喜真淳との流れであったが、佐喜真淳氏の県知事選挙への出馬の意欲が強く、参院選には、古謝玄太氏の擁立をきめた。また、西銘恒三郎氏も意欲は見せているものの、昨年、衆院選で当選し沖縄担当大臣に任命されてから1年も経過していない状態であり、自民党本部との調整も必要だろうと思われる。
現浦添市長の松本哲治氏だが、保守の立場を取っているが、自民党ではなく無所属という立場であり、無党派層の票を狙うには有力な候補となるだろうが、西銘氏や佐喜真氏の知名度にはやや劣る面もあり、やはり、西銘氏や佐喜真氏のどちらかが有力だろうと思われます。
4月に入ってから、自民党県連や経済界などで選考委員会を立ち上げ、公明党などの意見も聞きながら、最終調整にはいるとのことだ。
玉城デニー知事やオール沖縄勢力も、自民党の動きを見ながら、出馬表明をする時期を見計らうだろうと思われます。
また、県知事選挙に合わせて、議会議員選など、32の統一地方選も行われる見通しとなっている。
9.11知事選、同日に最大32選挙 統一地方選は異例の規模 選管「関心高め費用減も」
参議院選挙・7月10日投開票
まず、日程は、6月22日公示、7月10日投開票となる見通し。
7月10日投開票の場合、通常であれば、6月23日が公示日となるが、23日は沖縄の慰霊の日と重なるため、一日前倒しにしたとのこと。
候補者は、オール沖縄勢力からは、現職の伊波洋一氏(70)の擁立でほぼ決まっている。
また、自民党からは、那覇市出身で元総務官僚の古謝玄太氏(38)の擁立が決まった。
当初は、元宜野湾市長の佐喜真淳氏の擁立で動いていたが、佐喜真淳氏の県知事選への意欲が強く、本人が辞退したため、古謝玄太氏が急浮上。一気に決定した。古謝氏の出馬には、西銘大臣からの後押しもあったと報道されている。
すでに、自民党大会前に本部(東京)の了承も取り付け、本人も自民党大会に出席している。
無名とはいえ、古謝玄太氏の38歳という若さは非常に強い武器となり、逆に大きな注目を浴びるだろうと思われる。
古謝玄太氏は、那覇市出身。昭和薬科大学附属高校(浦添市)卒。東京大学薬学部卒。総務省入省後、長崎県庁、復興庁等を経て、NTTデータ経営研究所に勤務。今月退社。すでに有給消化の期間に入っているとのこと。
これ以外に、幸福実現党から、過去県知事選挙にも出馬していた、金城達郎氏も出馬の方向とのこと。
「オール沖縄」は伊波洋一氏 自民候補は古謝玄太氏 参院選、沖縄選挙区の構図
那覇市長選・10月〜11月
11月15日の任期満了に伴い行われる那覇市長選の正式な日程はまだ決まっていない。
当初、現職の城間氏が3期目を目指しての出馬が規定路線であったが、急遽、前参院議員の糸数慶子氏の娘の糸数未希氏が出馬の意向を表明。糸数未希氏はオール沖縄とは、距離を取っており、オール沖縄勢力に激震が走った。
母親の糸数慶子氏はオール沖縄の顔のひとりでもあり、母親とは政治スタンスが多少異なっている。
しかし、リベラルの立場であるため、今後、オール沖縄が誰を正式に候補として推して行くかで、那覇市長選は大きく変わってくるだろう。
自民党からの候補はまだ名前も上がっていない。今後、県知事選の候補者選考などと合わせて、那覇市長選の候補者選びも同時に行われるだろうと思われる。
那覇市長選は、県知事選挙と時期が重なるため、沖縄では「セット選挙」とも言われている。ただ、前回の県知事選挙が、翁長知事の死去によって、二ヶ月程度県知事選挙が早まったため、次回の選挙から時期がずれるため、知事選の結果が、那覇市長選にも影響が出るものと思われる。
過去記事はこちら。
那覇市長選。糸数慶子氏の娘、糸数未希氏出馬か?糸数未希氏はオール沖縄ではなかった。
金武町町長選・4月3日投開票
4月3日に投開票の金武町町長選だが、現職の仲間一氏(66)が3期目を目指し出馬を表明。また、町観光協会長で新人の山川宗仁氏(44)が、昨年9月に出馬を表明しており、事実上、仲間氏と山川氏との一騎打ちになる見通し。
金武町では、過去、無投票当選が続いており、山川氏の出馬で、8年ぶりの選挙戦となります。
与那原町長選・4月17日投開票
4月12日告示、17日投開票の与那原町長選は、現職の照屋勉町長(59)が二期目を目指して出馬を表明している。
現在のところ、対抗馬の出馬表明はない。
南風原町長選挙・4月17日投開票
4月17日に投開票を予定している南風原町長選は、現職の赤嶺正之氏(70)が二期目を目指して立候補を表明している。公明党が推薦を予定している。
現在、対抗馬の出馬表明はない。
竹富町長選挙・4月17日投開票
収賄などの容疑で逮捕された前竹富町長、西大舛氏の辞職に伴う町長選が4月17日投開票で行われる。
現在、町教育委員会職員の前泊正人氏(44)が出馬を予定している。
また、与党町議で自民党竹富支部長の那根操氏(70)が立候補の意思を固めている。
前西大舛町長が保守系の町長。那根操氏は信頼回復に取り組むと述べており、選挙までに自民党を離党し、無所属で出馬する予定とのこと。
沖縄市長選挙・4月24日
4月24日投開票の沖縄市長選は、現職の桑江朝千夫氏(66)が出馬を表明しており、自民党も推薦を決定している。3月12日に事務所開きをおこなっている。事務所開きには、島尻安伊子衆院議員などが応援に駆けつけている。
オール沖縄側からは、宜野座村出身で沖縄市内の中学校長経て、市議を努めていた森山政和氏(73)が出馬を表明しており、桑江氏と森山氏の一騎打ちになる見通しだ。
久米島町長選挙・4月17日
4月17日投開票の久米島町長選は、3名が出馬を表明している。
出馬を表明しているのは、
久米島商工会長の、大道敦氏(64)。
町議会副議長の、吉永浩氏(41)。
副町長の、桃原秀雄氏(62)が、出馬を表明している。
桃原氏は、今期で引退を表明している、大田町長の後継者としての出馬。
久米島町長選は過去3期連続で無投票当選となっており、16年ぶりの選挙戦となる。
南大東村長選挙・6月予定
6月30日に任期満了を迎える南大東島の町長選は、現在のところ、正式な日程や候補者は発表されていない。
南大東町は現在、仲田建匠氏が4期目。4期とも無投票で当選している。
南大東島だが、隣の北大東村が、航空自衛隊の移動式レーダーの配備に向け動いていることなどもあり、その影響を受ける可能性もある。
本部町長選挙・9月
9月20日に任期満了となる本部町長選は、現職の平良武康氏が二期目を目指して出馬に意欲を見せている。
平良武康氏は、2011年から副町長を努め、2018年に無投票で初当選している。
伊是名村長選挙・9月
9月20日の任期満了に伴う伊是名村長選は、昨年末に、副村長の奥間守(おくま・まもる)氏(67)、村議の前田清(まえだ・きよし) 氏(57)の2氏が出馬を表明しており、その後、新たな候補者などの情報は報道されていません。現前田政義村長(77)は今期限りで勇退する意向。
宜野湾市長選挙・9月
9月29日に任期満了を迎える宜野湾市長は、現職の松川正則氏(68)が、2期目を目指して出馬する意向を固めている。
現時点で、対抗馬の出馬の報道等は発表されていない。
普天間基地を抱える宜野湾市。オール沖縄勢力からも、有力候補が出馬すると見込まれ、今後の動きに注目していきたい。
大宜味村長選挙・9月頃
9月に行われる予定の大宜味村長選挙だが、現職の宮城功光氏(70)が、3選を目指して出馬の意向を表明している。
また、昨年末に、村議の友寄景善氏(66)が立候補を表明しており、大宜味村としては、8年ぶりの選挙戦になる見通しだ。
豊見城市長選挙・10月〜11月
11月7日の任期満了に伴う豊見城市長選挙は、現職の山川仁氏(47)が、二期目を目指してオール沖縄勢力としての出馬が既定路線だ。
前回の市長選では、保守から二人の候補者が出て、保守分裂となり、票が割れ、結果オール沖縄勢力が当選している。今回の選挙では、保守の一本化に向け水面下で調整が行われており、市議会議長の外間剛氏(57)や徳元次人氏(40)、大田善裕氏(41)などの名前が上がっているとのことだ。
ちなみに、前回の市長選では、もし保守が分裂していなければ、単純計算だが、保守票が多くなっていた。
2022年は選挙イヤー 豊見城市長選は11月7日任期満了 現職山川氏 出馬は既定
渡嘉敷村長選挙・11月
11月19日の任期満了に伴う、渡嘉敷村長選は、現時点で候補者の報道は出ていない。
渡嘉敷村は、2018年に座間味秀勝氏(54)が初当選している。この時の選挙は、新人候補の対決だった。
嘉手納町長選・2023年1月〜2月頃
来年1月下旬から2月上旬に予定されている、任期満了に伴う嘉手納町長選に、當山宏町長(69)は、4期目を目指して立候補する意向を示した。
対抗馬の出馬情報はなし。
當山宏町長は、過去2回、無投票で当選している。
恩納村長選挙・2023年1月
2023年1月23日に任期満了に伴う、恩納村町長選が同年1月に行われる予定。現在のところ、出馬に関する情報は出ていない。
統一地方選・議員選挙
冒頭にも書いたが、9月11日の、知事選にあわせて、統一地方選も行われる。現時点で、宜野湾市などの首町選が4市町村、28の議会議員選挙を行われる見通しだ。
もし行われた場合、今年51予定されている沖縄の選挙の6割以上が、9月11日に行われることになる。
首長選(県知事選挙と同時に行われる可能性ある選挙)
伊是名村長選挙・9月20日の任期満了
本部町長選挙・9月20日の任期満了
宜野湾市長選・9月29日に任期満了
大宜味村長選挙・10月6日任期満了
議員選挙(今年度予定されている議員選挙)
南大東村議会議員選挙・8月7日
北大東村議会議員選挙・9月23日
宜野湾市議会議員選挙・9月27日
石垣市議会議員選挙・9月27日
名護市議会議員選挙・9月27日
沖縄市議会議員選挙・9月27日
南城市議会議員選挙・9月27日
国頭村議会議員選挙・9月27日
大宜味村議会議員選挙・9月27日
東村議会議員選挙・9月27日
今帰仁村議会議員選挙・9月27日
恩納村議会議員選挙・9月27日
宜野座村議会議員選挙・9月27日
伊江村議会議員選挙・9月27日
読谷村議会議員選挙・9月27日
北谷町議会議員選挙・9月27日
北中城村議会議員選挙・9月27日
中城村議会議員選挙・9月27日
西原町議会議員選挙・9月27日
南風原町議会議員選挙・9月27日
渡嘉敷村議会議員選挙・9月27日
座間味村議会議員選挙・9月27日
粟国村議会議員選挙・9月27日
渡名喜村議会議員選挙・9月27日
伊平屋村議会議員選挙・9月27日
伊是名村議会議員選挙・9月27日
八重瀬町議会議員選挙・9月27日
竹富町議会議員選挙・9月27日
与那国町議会議員選挙・9月27日
うるま市議会議員選挙・10月19日
豊見城市議会議員選挙・2月22日
9.11知事選、同日に最大32選挙 統一地方選は異例の規模 選管「関心高め費用減も」