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12月21日に、「ノーモア沖縄戦命(ぬち)どぅ宝の会」(という会が今年の1月にできていたようです)の呼びかけで、戦争に反対する全県組織の立ち上げに向けた第一回目の準備会合が那覇市で開かれたとのこと。
今回の政府の自衛隊強化に伴って、左派系の方々が団結して、反対していこう!というもので、今後は県民大会や国会前での集会などを行っていくための準備の会合だったようです。
この団体の共同代表のおひとりは、山城博治(やましろ ひろじ)さん。
辺野古や高江の前で過激な反対運動を扇動されてた活動家で、元沖縄平和運動センターの議長さんです。
あの有名な動画に出てこられる方。
↓↓↓
https://youtu.be/8eS4o-CxyjI
ピンクのハチマキの方です。
今回の自衛隊強化の動きは先月あたりからちょろちょろ報道も出てましたが、沖縄の左派の方々からは、なかなか反発の声が上がらないので、少々淋しく感じていたが、ようやく動き出したようです。
今回の会合のことは、新聞報道前日の沖縄県内のテレビニュースでも取り上げられていましたが、とにかく、年配者ばかり。という感想。
しかも見たことのある顔ぶればかり。
案の定、翌日の新聞記事の中にも、会合の意見の中で『「会合に若い世代が参加していない」点も挙げられていた』と書かれていました。
呼びかけた、「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会」のメンバーリストを見ると、いつもの面々。
オール沖縄が機能しなくなったので、極左の方々が新しい市民団体を立ち上げたということなのかとも想像する。
いったい、ほぼ同じメンバーで、いくつの左派系市民団体が出来ては消えしてるのだろうか。
こうやって、メディアにも取り上げられ、今後、何らか大々的に県民集会を開いたりするだろうと思いますが、
どうせ、本土の労組などの左派団体に声をかけて、むりくり動員して、数千人を集め、しかし主催者発表では「数万人」と言い、沖縄のマスコミも最大限、人が集まっているようなアングルの写真や映像で報道するのだろう。
また、記事や集会の中に「オール沖縄」という言葉が存在していない。
城間前那覇市長が、現状のオール沖縄の体制に疑問を呈していたように、こういった基地反対派の中に、中道左派と言われる人の数は減ってしまって、極左の集まりになってしまっているのだろうとも感じる。
元々、オール沖縄に賛同していた、かねひでグループが抜けたが、今後、自衛隊の強化によって、土木建築業をはじめ様々な企業に金が落ちることも見込まれ、沖縄の経済界はさらにオール沖縄とは距離をおくだろう。
選挙になれば、かろうじて資金力のある日本共産党だのみで戦っているようにも感じる。
さらに、玉城デニー知事も、政府の動きに対して、牽制はしているものの、自衛隊強化自体には明確に反対の立場は取らないとみられ、極左系の政治家以外はこの会合の動きには消極的になるとも思われる。
こういった、左派系の平和団体を揶揄して良いとは思わないし、彼らの主張にも一理ある場合もあるが、しかし、彼らの中には、戦争経験者が純粋に願う「平和」というものとはズレを感じる部分もあり、時にその純粋な思いを政治的主張に利用してきた側面も感じられ、一般のリベラル層からは距離が生まれているのではないかと感じる。単純にそして純粋に「平和」を願う人たちの集まりではなく、ただ、政治思想の主張と政府批判の集団ように見え、どうやって沖縄県民を守り、戦争を回避するのかという具体性に欠けていることが、左派主張に賛同する若い世代がいない一因なのではないかと感じられる。
沖縄では、左派勢力の息のかかった沖縄の平和教育をどれだけ行っても、若い世代が共感し賛同してこないのには理由がある。
それは、単純なこと。
今回の政府の自衛隊強化に向けた動きに対して、左派陣営は、
「基地があるから狙われる」
「外交で解決すべき」
と、連呼しているだけである。
これからまだ人生に先のある若い世代にとってみれば、
「では、基地を無くしたら、沖縄は平和になるのか?」
「外交で解決できなかった場合の、その先は?」
と、なる。
これは右派の主張ではなく、単純な人としての疑問だろう。
この面に対して、若い世代が納得できる主張を出さないかぎり、左派の主張が広がることはないだろう。
様々な見方があるとは思うが、若い人の賛同が少ないということは、彼らの主張の行き詰まりがあり、時代に対応できていないということが一番の原因だろうと思われる。
通常なら、こういった今回の集会であれば「戦争を誘発する政府の自衛隊強化には断固反対!」という決起集会のようになっていても良いものかと思われるが、どうもどんよりとした集会のように見受けられ、彼ら自身も悩みの中にあるのではないかと感じられるニュースであった。
戦争に反対する全県組織の立ち上げへ 「沖縄最前線化」を懸念し市民らが準備会
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1636733.html