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米軍、下地島空港の使用を通告。翌日に取りやめ
米軍が今月31日昼の12時から1時半までの間、下地島空港を訓練で使用するために、沖縄県にメールで「空港使用届」を提出。
普天間基地と往来する予定とのことと報道。
下地島空港は、沖縄返還前の琉球政府時代に、軍事目的で使用しないとの「屋良覚書」に明記されていることや2プラス2の翌日であったこともあり、米軍に対して反発した内容の報道であった。
その後、沖縄県は、米軍に対して、緊急時以外の同空港使用自粛を口頭で要請していた。
そして、翌日に琉球新報の取材で、米軍は、下地島空港を利用した訓練は取りやめたと明らかにした。とのことだ。
米軍側は、当初、今回の利用目的を、「人道支援、災害時の救援目的の習熟」としており、また、地位協定で米側が事前通告をすれば、民間の空港や港湾を使用できると定めており、沖縄県側の使用自粛要請が地位協定に反する行為として米軍側に受け止められていないかが心配なところである。
米軍の下地島空港の使用は、2006年、演習中に給油目的で着陸したことがあり、その際は、沖縄県が抗議している。
米軍が下地島空港の使用を通告 普天間飛行場と行き来 今月31日、訓練ヘリなど4機 沖縄・宮古島
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1647929.html
米軍、下地島空港での訓練を取りやめ 海兵隊「沖縄県が認めなかった」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1648661.html
玉城デニー知事、パラオと友好関係強化へ
玉城デニー知事は、16日にパラオ共和国のグスタフ・アイタロー国務大臣と会談。
2022年8月に締結した友好関係強化に関する覚書を具体的に進めるため、双方の間でワーキングチームを設置することで合意。
農水産業やインフラ整備、人材交流などで協力をしていく方向。
また、パラオ周辺海域での沖縄漁船の操業継続も求めた。
この訪問には、漁業関係者、環境・土木などの企業など30人が同行。
将来的には沖縄のどこかの市町村との姉妹都市締結や、直行便就航などの話題も出たとのこと。
パラオには戦前に沖縄から多くの県民が移住するなど、歴史的な繋がりも深い。
2020年にパラオは自国のEEZ内で外国漁船の操業を規制しているが、沖縄県の漁船はマグロ漁を認められており、沖縄の漁業に貢献している。
水産振興へ沖縄とパラオ連携 覚書締結、教育や文化交流も(2022.8.27)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1573377.html
沖縄とパラオ、友好関係強化へワーキングチーム 農水産業振興や人材交流の具体化を推進
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1647744.html
那覇の陸自「師団」へと格上げ。ミサイルの配備は行わない。沖縄防衛局庁が那覇市長に伝達
1月16日、沖縄防衛局の小野功雄局長は、那覇市役所を訪れ、知念市長と会談。
年末に閣議決定した安保関連3文書の説明を行った。
那覇にある陸上自衛隊第15旅団を師団に格上げし、普通科連隊を1部隊増やすことなどを伝えた。また、那覇にはミサイル基地を設けないことを確認したとのこと。
地元マスコミでは、過去に配備しないと言いながら、数年後に配備するようなこともあったとして、警戒感を示す報道もある。
しかし、那覇基地は那覇空港の民間利用もあり、様々なところからの反発や敵軍からの標的のリスクなどもあり、当面、ミサイルの配備はないのではないかと思われる。
「那覇はミサイル配備ない」と沖縄防衛局長 那覇の陸自「師団」化で司令部地下化も伝達 知念那覇市長への安保3文書説明で
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1647506.html
元白梅学徒、中山きくさん死去
元白梅学徒として戦争体験を語り継いでこられた、中山きくさんが1月12日に癌のため94歳で亡くなられた。
中山きくさんは、沖縄戦で県立第二高等女学校の女子生徒で組織する白梅学徒隊として野戦病院で負傷兵を看護。本島南部の悲惨な戦場を目の当たりにした経験を語り継がれてきた。
白梅同窓会長。「集団自決」関連の教科書への記述回復をもとめた県民大会の共同代表のおひとり。「元全学徒の会」でも共同代表を務められていた。
また、オスプレイ配備などの県民大会でも、スピーチなどをされており、いわゆる「語り部」の方々の中ではリーダー的存在の方でした。
中山きくさんの死去に伴うニュースは、新聞、テレビ、ラジオなどで、過去の活動、沖縄への貢献など連日報道されいる。
保守側からは、基地反対派への批判もあるが、実際に戦争を経験された方の話しは貴重なものであり、そのお一人がまた去られたことは、非常に残念なことである。
ご冥福をお祈りいたします。
また、沖縄では、ひめゆりの塔が有名で、観光客の方も多く行かれるが、この白梅学徒を祀っている糸満市にある白梅之塔や、白梅学徒隊が実際に動員されていた第24師団第一野戦病院壕跡の壕が、八重瀬町の八重瀬公園内にあり、ここへの見学もおすすめする。眺めも非常に良い場所だ。
この壕には、自衛隊や米兵も慰霊に訪れていることも多い場所だ。
平和への思い「引き継ぐ」 沖縄戦語り部・中山きくさん通夜、関係者が別れ惜しむ きょう告別式
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1647745.html