ロシアのウクライナ侵攻に関して、『プーチン=悪』という一辺倒の報道の中、「ロシアにも攻め込んだ理由がある」などと言えば、『親ロシア』とレッテル貼りまでされる異様な世界が展開されている。
誰がどのスタンスを取っているということに関係なく、今回の戦争はいったい誰が悪いのか。
『戦争』というものは、「正義と正義のぶつかり合い」との味方もあるが、今回のウクライナ侵攻を見ていると、そのような構図には見えない。
ロシアとウクライナは、正義と正義のぶつかり合いであるが、そこに、バイデン政権という『悪意』が入り混んでいるように感じられる。
ロシアはウクライナに対して、NATO加盟をやめて中立的立場を取ってくれ。そして、ウクライナ東部のネオナチによるロシア人に対する虐殺をやめてくれ。というものだ。
対、ウクライナはNATO加盟に関しては、引っ込める可能性があり、そもそもNATO自体が、現時点でウクライナの加盟は拒否している。
これだけであれば、ここまでの戦闘にはならなかっただろう。
しかし、なぜここまで悲惨な状況を招いているのか。
それは、アメリカのバイデン政権が、今回の紛争を引き起こしているからだ。
2月24日のロシアが侵攻を開始するまで、ロシアは交渉の窓口を開いていた。
しかし、それを、暴言を吐き、切り捨てたはバイデン大統領であるという事実。
アメリカがもしウクライナを守ろうとするのであれば、筆頭となってロシアと交渉すべきであり、できたはずだ。
また、ウクライナのゼレンスキーは、親米の立場であり、将来的にNATOに入れてもらえると淡い夢を持っており、その夢を持たせたのが、アメリカであり、ヌーランド国務次官の存在も大きいだろう。
しかし、アメリカは事実上、ウクライナを切り捨た。
それは世界戦争になりかねないからだ。
しかし、煽るだけ煽っておきながら、いざ戦闘がはじまったら、武器だけを提供して、勝手にやってくれ。
これがバイデン政権が行なったことだ。
このバイデン政権の判断が、今、ウクライナで多くの人が亡くなっている現状を引き起こしている。
そして、欧米から得た武器の一部がネオナチに渡り、ウクライナ民やロシア兵を殺害している。
これが実態だろう。
ロシアがウクライナへ軍事侵攻したことは、悪である。
国のトップというのは、自国民の命と財産を守ることが最優先される。ロシアは大義名分として自国民を守るためにウクライナに攻め入っている。良し悪しは別として、ロシアの大統領としては取るべき判断だろう。
しかし、ゼレンスキーは、ロシアとの交渉の余地がありながら、ロシアの侵攻を許してしまった。
ゼレンスキーの大統領としての資質の低さが伺える。
自国を守るために国民が命をはって立ち上がることは当たり前のことだと言う人も多いが、今回の侵攻は、ロシアはウクライナの領土を奪うために侵攻したのではない。ということだ。
中国が日本を攻めてきた場合は、それは、完全に領土を奪い取ろうとする行為であり、国民総出で中国に立ち向かう必要があっただろう。
しかし、ウクライナはそうではない。あくまで中立化を求めたのである。
もちろん、ウクライナがNATOに加盟する段階ではない時点で、ロシアがウクライナに侵攻したプーチンも大きな過ちを犯している。
領土を奪う目的があれば、それを国民が守るのは当然おこりうることだろう。大東亜戦争の時の日本のように。
しかし、今回のロシア侵攻は、ロシアと交渉する余地があったにも関わらず、欧米を味方にすればなんとかなるだろうという甘い読みがあったとも言える。
また、ウクライナ軍の中の一部には、ネオナチが存在していることは、ゼレンスキーも承知のはずであり、彼らが何をするかの想定はできたはずである。
このゼレンスキーの判断や考えは最悪の結果をもたらしている。
ゼレンスキー大統領は国のトップを務める器の人物ではなかったということだ。
そして、もっとも最悪なのが、バイデンだろう。
ロシアを挑発し、最後に暴言を吐き、交渉を打ち切った。
そして、いざ戦闘が始まると、ウクライナすら切った。
いくら大国とはいえ、これほどまでに身勝手な行動で世界を混乱させた大統領はいない。
最も『悪』なのは、バイデン政権だ。
単に身勝手な関与というだけではなく、息子のノートパソコンの問題や、バイデン自身のウクライナや中国との金の問題から目をそらさせること。そして、自身の支持率の回復など、バイデンやバイデン政権のために、ロシアとウクライナを利用していると思われても致し方ないだろう。
今回の戦闘に対して、様々な意見や見識が出ている。
真実が出てくるのは、何年も先になるかもしれない。
真珠湾攻撃の裏の真実が、戦後数十年も経ってから一般に知れ渡ったように。
今後、この戦争は、どのように転ぶかは見えていない。たとえ終焉したとしても、決してハッピーエンドな結末にはならない。
そして、日本はNATO加盟国でもなければ、EUでもない。
日本は、過度に『ロシア=悪』というアメリカの報道に加担せず、客観的で冷静に物事を見る必要があるだろう。