沖縄県立中部病院で今年の4月後半から5月にかけ、51名の新型コロナ感染者、17名の死者を出したクラスター問題。
4日にようやく、玉城デニー知事が謝花副知事同席で記者会見を開いた。
今回の件で、県民に不安と心配をかけたことへの謝罪、公表の基準がなかったことで遅くなったことへの謝罪、情報共有や公表の基準などの見直しや策定を指示、病院側と県側とのやり取りでの問題点の指摘などをしたとのこと。
地元メディアの報道では、知事が謝罪したとの報道だけが流れているが、記者会見&質疑応答を見て、驚くべき事実が含まれている。
玉城デニー知事は、
6月3日の時点で、13名が感染し30名が濃厚接触者として隔離している。
との情報を得ていたとのこと。
中部病院でクラスターが発生していた事実を遅くとも6月3日の時点で把握していた。
県立病院というのは、沖縄県が決定し開設した施設であり、民間で言えば、知事がオーナーであるということ。
自身がオーナーの施設で、クラスターが発生し、17名もの死者を出していたにも関わらず、自ら発表することもなく、議会での質疑で表沙汰になり、実際の発生から2ヶ月も経ってから会見を開くとは、無責任甚だしいと感じるのは私だけだろうか?
違和感を感じたのは、会見の中で「会見を開くのは、病院側の御意志なので、、、」という知事の発言だ。
民間の病院であれば理解はできるが、県立病院でありながら、全く関係ありませんというという立場を取っている。
さらに、表沙汰になるまで何らの指示もせず、公表する必要は感じていたものの、関係者や当事者との話し合いなどの経過を見ていた。との趣旨の発言もある。
どのように考えても、51名のクラスターが出て、17名の死者が出ている。
沖縄県のコロナでの死者数は191名(2021.7.4現在)。
その内の17名となれば10%に近い死者数を、県立病院から出しているのだ。
もっとも責任が重いのは、病院であるが、それを知りながら、公表しないというのはやはり異常だろう。
当初、6月11日に病院側が記者会見を開こうとしていたが、それでも遅いくらいであるが、結果、それすら行って来なかったことの最終責任は玉城デニー知事や実務を担当する謝花副知事にあるのは明白である。
会見で、各所に指示を出した、基準を策定したと、やった感丸出しの態度であったが、根本的な物事の本質部分、知事の責任の部分に関しては、完全に避けているようにも感じる。
まとめると、
県立病院で17名の死者を出したクラスターの実態を知りながら、2ヶ月以上放置してたということ。
ゴールデンウィークの時点で、すでにクラスターが発生していたことは明らかになっている。
そして遅くとも6月3日の時点で把握してたにも関わらず「基準がなく遅れた」という言い訳が通用するのか?
ことの重大さを全く感じていない。
こんな無責任な知事で良いのだろうか?
地元マスコミ、県議会ではこの無責任な状況になったところを、追求してもらいたいものである。
沖縄知事、公表遅れ「深くおわび」 17人死亡クラスター
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1349387.html
玉城デニー知事、公表遅れ「深くおわび」 中部病院17人死亡クラスター
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