近々行われる予定の衆院選だが、ここ沖縄1区では、ゴタゴタがある。
下地氏が衆院沖縄1区への出馬明言 自民復党「認められなければ無所属で」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b01ba0c2421314a2170d1caac49cc2de220a8819
現在、出馬予定なのが、
赤嶺政賢(日本共産党)
国場幸之助(自民党)
下地幹雄(無所属)
事実上、国場氏と下地氏の保守分裂の構図となっている。
国場氏はすでに沖縄1区(比例)で議席を持っており、下地氏が入る余地がなさそうなのだが、下地氏にとっては国場氏よりも前の地盤でもある(自民党時代)。
そこに自民党に復党し、復活したいのだ。
しかし、自民党沖縄県連は復党を認める予定はなく、にらみ合いが続いているような状態である。
先日、下地氏は復党がなくとも無所属での出馬を明言。これが駆け引きなのかどこまでの覚悟なのかは不明だ。
下地氏と国場氏が出馬すれば、保守分裂で双方当選できない可能性も高い。
さらに、国場氏は過去2回比例当選しており、自民党のルールで3回連続の比例復活当選は認められていないため、出馬して当選することは必須である。
さらに、下地氏も前回、維新から出馬しており、もし、自民党に復党しても、法律によって、比例で出馬するとなれば現職を退任しなければならない事情もある。
前回も上記三つ巴の選挙で、赤嶺氏が当選。
国場氏、下地氏は比例復活当選したが今回は前回のようには行かないのが実態である。
ちなみに、第48回衆議院議員総選挙では、
赤嶺氏 60,605票
国場氏 54,468票
下地氏 34,215票
沖縄の自民党支持者は、基本的に国場氏を支持しているのだが、下地氏は宮古島出身であり宮古島からの大臣経験者ということで、宮古島の人気は圧倒的であり票は下地氏が持っている。前回でも3万以上の票を獲得しており、下地氏としても強気なのだ。
また、下地氏の父親は、沖縄では国場組に次ぐ大手ゼネコン、大米建設グループの創業者でもある。
沖縄のゼネコン最大手のおぼっちゃま『国場組』vs2位の『大米建設』ともなっている。
客観視すれば候補者同士の駆け引きは興味がそそられる面もあるのだが、如何せん下地氏の今までの政治活動や政治指針に関しては、到底、支持はできない。
改めて、Wikipediaで時系列で見ても、気が狂ってしまいそうな経歴である。
政治家としては、
1期目は、沖縄1区から自民党として立候補。比例復活で当選。
2期目は、比例九州ブロック当選。
3期目は、沖縄1区自公の選挙協力が不調和となり、無所属出馬で落選(この時点では自民党に席はあった)
後、自民党離党勧告
4期目は、無所属(民主党推薦)で当選。公明党、共産党の候補者を破って当選。
政党そうぞうを設立
国民新党に入党
第46回衆議院議員総選挙では出馬するも落選。
維新の会として県知事選挙に出馬し落選。
5期目は、沖縄1区から維新の党から出馬、比例復活当選
6期目は、沖縄1区から日本維新の会から出馬、比例復活当選
IR事業の現金受領問題で、維新から除名処分。議員辞職勧告も出されたが、無所属で活動中。
自民党→政党そうぞう→国民新党→無所属→維新→無所属→(自民党に復党したい)
さらに、選挙では民主党の推薦を受けるなど、政治的な基本姿勢があまりにも不透明だ。
そして、以前は普天間基地の辺野古には反対し、嘉手納飛行場との合併案などを出していたが、維新との関係が始まると封印し事実上、辺野古容認の立場を取っている。
沖縄県内では、支持母体はしっかりはしていて、宮古島と大米建設の票を持ってはいるものの、あまり良いイメージはない。
万が一、自民党に復党して当選しても、果たして4年間、自民党議員として存続するのだろうか。所属政党を簡単に変えるイメージがあり全く信頼ができない。
ご自身の古巣の選挙であり、一定の票を持っていることで強気に出るのはわかるが、本当に保守分裂を避けるのであれば、自ら裏切った自民党に復党して議席を取ろうというのはあまりにも虫が良すぎるのではないかと思う。
もちろん、政治なので遍歴の裏では様々な事情もあっただろうと想像する。しかし、あまりにも今までの遍歴が激しく主張がその場の場当たり的なものが多く、到底、人として信頼するのは難しい。
沖縄1区に住むものとしては、
下地氏に投票はできないとはいえ、国場氏に関しても暴力沙汰などもあり、また、国場氏は総裁選では岸田氏支持の意向だ。
国場氏も実際には選挙時と週刊誌報道の時にしか名前は聞かない。
下地氏は祭りがあると必ずと言っていいほど、目撃する(笑)
もちろん、赤嶺氏に投票など考えもしない。
久々に白票を投じることも考える今日この頃である。