昨日の沖縄地元紙の1面を見て、沖縄の基地問題を複雑化しているのが左翼であると象徴するような紙面であった。
『基地問題』ではなく、『基地』をわざと問題化しているようにすら見える。
宜野湾市でオスプレイから水筒の落下事故で普天間基地の危険性の早期除去を求めていながら、辺野古の埋め立て工事は承認せずに止めようとする。
そもそも、普天間基地の危険性を除去するために、政府と米国、沖縄県、そして地元の名護市などが30年以上もかけ決定したのが、辺野古移設である。
決定に至っては、紆余曲折した経緯はあるが、沖縄県民、名護市民が選択した知事や市長も常に関わってきた。
そして、工事をスタートさせる際には、沖縄県民が選挙で選んだ仲井真知事が承認をし、工事をスタートさせている。
実際に工事が始まってから、辺野古移設を反対の翁長知事が誕生。
翁長知事も沖縄県民が選んだ知事ではあるが、一度工事が始まってからそれを阻止するのではあれば、相応の法的根拠や別の案を提示すべきだろう。
実際に裁判で沖縄県は敗訴しており、法的に工事は認められ進めているのが実情である。
今回のように様々な米軍による事故があるのは事実であり、それを少しでも軽減するために、辺野古移設を決定してる。
しかし、玉城デニー知事をはじめ、事実上左翼集団であるオール沖縄陣営は、この移設工事を阻止しようとしている。
沖縄の基地問題に関しては、経緯など反対派、容認派、それぞれに言い分はあるだろう。細部をつつけば、双方、永遠に噛み合わない主張もある。
しかし、客観的に見て、辺野古反対派によって普天間基地の返還が遅れていることは間違いのない事実だ。
対案も出さず、ただただ反対し阻止する運動だけを行なっているのが、左派勢力である。
また、それに乗っかり、沖縄で基地反対を訴えると票に繋がるとして、日本共産党や社民党、立憲民主党などの左派政党が乗っかっている。
実際に、先日の選挙でも、日本共産党と社民党の議席は沖縄で一議席づつあるのみで、これらの政党は沖縄の基地反対頼みでしか国会議員を送れない状況となっている。
さらに、基地反対を訴える社民党の福島みずほ氏は選挙中「こんなに低空をオスプレー」が飛んでいるとツイート下が、ただのヘリであった。基地問題に関心があれば、オスプレーと通常のヘリとの区別くらい、音を聞いただけで判別できる。同氏は玉城デニー知事が県知事選挙に出ているときに、「玉木デニー」と打ち間違えたツイートもしている。
正直、同氏は沖縄自体に興味がないのではないかと感じる。
左派政党は、選挙の時だけ、沖縄に寄り添ったような発言をしているが、それ以外はほとんど沖縄にはノータッチである。
政党維持のために沖縄の基地問題を利用し、選挙のために沖縄の基地をわざわざ問題化させているようにも感じられる。
純粋に過去の戦争体験を通じ、戦争のない平和な沖縄を望むのは、政治的思想信条に関係なく誰しもが願っていることである。
にも関わらず、保守勢力に対して辺野古へ移設することは、戦争を望んでいるかのような論調も見受けられる。
政治的に基地反対を訴えている政党や政治家、市民団体を見ていると、沖縄県民の命を盾に反対運動を行なっているように感じられる。
辺野古工事が予定通り進められていれば、とっくに移設は完了していただろう。そして普天間基地も返還されていただろう。
もし、今後、普天間基地関連で重大な事故が起こった場合、それは、玉城デニー知事を筆頭に、辺野古移設反対を訴えてきた人たちの責任だ。
知事をはじめ政治家は、真剣に沖縄県民の命と財産を守る気持ちがあるのだろうか。
あらゆる手段で辺野古を阻止しようとするのは自由だ。そしてそれが結果として普天間基地の危険性除去に繋がるのであれば問題はない。
しかし、反対することで、普天間基地の危険性が放置されているのであれば、それは辺野古反対を訴えている政治家の責任である。
政治家は結果が全てであるからだ。
沖縄県民は無責任な基地反対派の政治家に騙されてはいけない。
ちゃんと、沖縄県民の命を守ってくれる政治家を選択する必要があるだろう。
玉城デニー知事は沖縄県民の命を軽視していると言わざるを得ない。