いよいよ三日攻防に入った、沖縄県名護市長選挙。
現職で保守の渡具知武豊氏と、前名護市議でオール沖縄勢力の岸本洋平氏との激しい攻防戦が繰り広げられいる。
この名護市長選に関しては、普天間基地の移設先である辺野古区があり、全国ニュースでも取り上げられる注目の選挙だ。
名護市の市長が、保守系か革新系かによって、政府の対応も変わってくるのが現実だ。
政府は辺野古移設を止めることはないだろうが、革新系の市長となれば、「地元の世論が云々」と主張をし、また玉城デニー知事や地元の左派メディアの主張も強くなるだろう。
また、現職の市長が再選されれば、政府から名護市に多くの金が落ちることも見込まれる。
様々な側面から注目される選挙でもあり、名護市民にとっても重要な選択であることは間違いない。
辺野古ってどこ?
しかし、辺野古に軍事用の滑走路が出来ることは、多くの名護市民の生活に直接は関係がないのも実態である。
(辺野古にはすでにキャンプシュワブがあり、決して「新基地建設」ではない。)
直接、生活に関係するのは、辺野古区やその周辺の住民であり、名護市民の90%は辺野古から10キロ離れた市街地あり、辺野古とは山の向こうの話なのだ。
名護市はここ
辺野古はここ
衛星写真で見れば、山の向こうのことであることがよく分かるだろう。
実際に名護市民で辺野古の集落に入ったことがある方は少ないだろう。
さらに、沖縄県民で辺野古に行き、実際に海岸まで見た人はほとんどいないのが実情だ。
また、すでにあるキャンプシュワブは辺野古区民が容認して受け入れた基地であり、キャンプシュワブの米兵と辺野古の住民とは良好な関係で、毎年、相撲大会なども開かれている。
辺野古住民とキャンプシュワブ海兵隊がすもう大会で腕試し
http://www.goyah.net/m/okinawa_news/topics/page8887328373.html
名護市民に辺野古問題を突きつけているのは左派勢力
左派系の有識者やマスコミなどは、「政府はいつまで名護市民に辺野古の問題を問い続けるのか!」と選挙の度に言うが、多くの名護市民の生活には直接関係がない辺野古埋め立てを『問題』として扱い、それを突きつけ続けているのは左派勢力であるのも実態である。
辺野古区自体は、事実上、滑走路建設を容認している。
これで地元住民の民意は決定しているにも関わらず、政治的イデオロギーで名護市民を巻き込んで問題を長期化しているのは基地反対派である。
令和3年12月31日現在
名護市の人口は64,036名。
辺野古区は1,712名。
2%〜3%の人たちの意見を、98%の人たちの意見で左右しているのが、辺野古を争点にした名護市長選であるのが実態なのではないだろうか。
このことを踏まえて、名護市長選を考える必要がある。
最後に、辺野古が舞台となった映画がある。
これを見れば、辺野古が問題になる前の辺野古の生活が垣間見れるだろう。
ホテルハイビスカス
監督:中江裕司
出演:蔵下穂波, 余貴美子, 平良とみ