今にもロシアがウクライナに侵攻するのではないかと世界中が大騒ぎしているようだ。
ウクライナ東部の独立を認めたということで「これはすでに侵略している!」「事実上の戦争だ!」なんて意見も多い。
完全にバイデン政権の思惑にハマってしまっているように感じている。
確かに、昨年秋からウクライナのNATO入りを希望していることで、ロシアが軍隊をウクライナ周辺に配置したのは事実である。
こんなことはロシアは常にやっていることで、別段、大騒ぎすることではない。
それに対して、バイデン大統領が、「ロシアはウクライナに侵攻する!」と大騒ぎを始めたのが発端となり、アメリカの主要メディアも大騒ぎし、それを各国がコピー報道してさらに騒ぎが大きくなった。
そして、バイデン政権は経済制裁を強化し、EU諸国も表向きはアメリカに同調し始め、収集がつかなくなっているのが今の状況である。
ロシアを擁護するつもりはないが、誰もロシア、プーチン側に立ってこの事を見ておらず、中にはウクライナの国がまるでイギリスやフランスように完全な西側諸国かのような扱いで報じている。
今月に入って、連日、「今日にでもロシアが侵攻するかも!」と言い続けているが、そろそろ1ヶ月である。
バイデン政権の言ってること、マスコミが報道している事が、どれだけデタラメなのかが良くわかる。
一昨年の大統領選挙以降、バイデン政権を批判しまくっている、トランプ支持の保守言論人やYouTuberなども、ロシア批判をしているのを見ていると「なんじゃこいつら」と思ってしまう。
バイデンの思惑通りにはめられて、世界を混乱させる一味に成り下がってしまっている。
中には、これを中国が真似たら、中国は沖縄を取るための有効な手段として同じ方法を使うだろうと言う人もいる。
日本政府も米国に従って、ロシアへの制裁を考えているようだが、もしロシアを敵に回せば、今後ロシアとの様々な交渉は難しくなる。
日本は、今後中国との関係が悪化した場合、また中国が台湾を取った場合、シーレーンが使えなくなる。
その際に備え、ロシアとのエネルギー交渉が必要となってくる。さらに食料などを中心にロシアとの貿易も深めていく必要がある。ロシアとの関係を強めることは中国への大きな牽制にもなる。
今、日本は単純に米国に追随して、ロシアとの関係を悪化させることだけは絶対にやってはいけない。
そもそも、バイデン政権になってなければこんな混乱は起きていなかっただろう。
欧米には旧ソ連時代からの延長で、保守派、リベラル派関係なく、ロシアに嫌悪感を持っている人は多い。
しかし、ソ連崩壊後、ロシアは基本的に西側諸国入り目指しているのだが、それを拒んでいるのが、ロシアを信用していない西側諸国であり、要するにロシア虐めを永遠にやっているのだ。
バイデンは中間選挙に向けて支持率を上げ、何らかの成果を作りたいのだろう。また紛争地帯を作って武器が売れるようにしてネオコンからの支持を得たいだけである。
ロシアもウクライナもEUも誰も戦争など望んでいない。
戦争を煽り立てているのは、バイデン大統領である事を、客観的に冷静に見ておく必要がある。
今回のウクライナ騒動は、結果、バイデンを地の底に落としてしまうのではないかと思われる。