4月後半から5月にかけ、沖縄県立中部病院で発生した、新型コロナの大型クラスター。
7月20日現在、51名の感染者、死者が20名となった。
何度も記事にしてきたが、GW前にクラスター発生。
6月前半には会見を開いて公表すべきと提案があったにも関わらず、公表する基準がないとして県民に知らされることがなく、6月末の県議会の質疑で初めて明るみに出た。
その後、急遽、中部病院と沖縄県側の記者会見が2度行われ、ようやく、事態の大きさに気づいたのか、7月4日の日曜に玉城デニー知事が40分程度の記者会見を開いた。
会見で、玉城デニー知事は責任はあると認め、公表の基準を策定すること、再発防止に取り組むなどを語った。
しかし、この時点で17名の死者を出している状況に、事の重大さは全く感じられなかった。
あからさまにこの会見で幕引きをしようとしているように感じた県民は多かったのではないかと思う。
その後、県議会などでも説明を求めるなどの動きもあったが、地元ニュースで報道されることもなく、もう過去のことになろうとしている。
クラスターはどこでも起こりうることで、これで誰かをクビにするということはない。
それによって、医療関係者などが萎縮し、病院がコロナ患者の受け入れに躊躇する可能性もあるからだ。
しかし、一定の誠意ある対応と事実の公表は必須であり、それがあるからこそ、社会的にある程度の許されているというのが実態だろう。
しかし、未だに中部病院のホームページにも沖縄県のホームページにも、この件に関しての発表がないのだ。
他の病院でクラスターが発生した場合、保健所のやり取りや対策、感染者の増加、死者数などを日々発表している。
しかし、全く何の発表もせぬままの沖縄県。
20名もの死者を出しながら、何の対応もないまま、また緊急事態宣言中に上京していた玉城デニー沖縄県知事。
一体、この方の神経はどうなっているのだろうか?
当初、沖縄県側に大きな責任があると思っていたが、中部病院からも詳細が公表されていない状況を見ると、結局、中部病院の上層部と沖縄県側とが結託して、このまま幕引きを狙っていると疑わざるを得ない。
中部病院は危険な病院とレッテルを貼られても致し方ないだろう。
沖縄県は5波に入ってきており、今後、再び感染者が増えるだろう。
このような時に、なぜクラスターが発生したのか、どのような対応をしていたのか、万が一発生した場合、どのように公表し対応するのかなど県民に示すべきである。
それが、沖縄県民にとって県内医療機関への安心となる。
沖縄県議会も地元メディアもちゃんと追求すべ木である。
過去記事
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