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祝・古謝玄太氏当選—これからの沖縄県政への期待と課題

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多くの予想通り、古謝玄太氏が沖縄県知事選挙で現職の玉城デニー氏を破り、14万票という大差で圧勝!!
当選を果たしました。

投票日直前まで「接戦」という報道が続いていましたが、その報道各社も数日前にはすでに古謝氏当選を前提とした報道準備を進めていたとの情報もあり、1週間前には古謝氏の当選はほぼ確実になっていたのではないかと思われます。

現職・玉城デニー知事の任期は9月29日まで。9月30日からいよいよ「古謝県政」がスタートします。副知事の人選や新体制の構築など、これから慌ただしく物事が決まっていくことになるだろう。今後の課題と期待を書いてみました。

割れる県議会、鍵を握る補選

現在の県議会の勢力図は次のようになっている。

  • 与党(玉城県政側):21議席
  • 野党(自民など):21議席
  • 中立:4議席

まさに拮抗した状態です。知事選と同時に行われた県議会補欠選挙の結果も、今後の議会運営を大きく左右するでしょう。この結果は、新県政の運営方針にも少なからず影響を及ぼしそうだ。

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保守にとって12年ぶりの県政奪還

古謝氏の当選は、保守層にとって2014年の仲井真県政以来、約12年ぶりの県政奪還となります。歓喜に包まれている方も多いだろう。

私自身も基本的には保守の立場で喜んではいる。しかし、自民党本部や高市政権の方針すべてを支持しているわけではなく、法案ごと、ケースごとに是々非々で見るようにしている。

今回の選挙では、参政党や日本保守党、国民民主党、公明党など、多くの政党が古謝氏を支援しました。保守が一丸となって県政を運営できることは大きなメリットである一方、意見の取りまとめが難しくなる場面も出てくるのではないかと感じている。今のうちから、こうした懸念について考えておきたいと思います。

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選挙後に予想される火種

選挙が終わったことで、今回の選挙戦での選挙違反などについて、玉城陣営側から訴えが起こる可能性もあります。双方にいろいろな出来事があったため、玉城陣営やオール沖縄への影響を考えると、大がかりな提訴にまでは至らないかもしれませんが、インフルエンサーなどSNS上で拡散された情報については、訴訟に発展する可能性もあるかもしれません。

また、告示直前に下地氏が候補を降りたことで、下地氏と自民党本部との間の公約や関係性という課題も残っている。古謝氏ご本人よりもむしろ、自民党沖縄県連内にいる「下地氏を快く思わない人物」と、下地氏および党本部との関係調整の方が、大きな課題になるのではないだろうか。

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県庁体制の再構築という難題

何より大変なのは、県政・県庁内の人事や組織の改革。
12年間続いたオール沖縄体制を支えてきた県庁組織の再構築が必要となる。人事を動かせばよいだけとはいえ、簡単に変えられる部署とそうでない部署があり、調整には相応の時間がかかると思われる。

玉城前知事が肝いりで立ち上げた「万国津梁会議」を今後どうしていくのかも、注目しておくべきポイントだ。

また、政府が進める「南西シフト」は今後さらに加速すると見られるが、それに対する反発や、革新系による反対運動が激しくなる可能性も考えられる。この対応は、議会などの場面でも大きな論点として浮上してくるだろう。

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最大の懸念は古謝氏の手腕

最も気になるのは、古謝氏自身の政治的な手腕。

古謝氏には、選挙で選ばれた政治家としての実績がまだない。経験といえば、那覇市副市長を3年務めたことのみ。もっとも、これは明らかに知事選への準備期間であり、その間に県政をはじめとする政治について相当に学んでこられたのではないかと思われる。経歴から察するに、かなり切れ者のタイプであろうとも想像する。また、今回の当選要因のひとつには「若さ」もあったはずだ。

問題は、その若さがどう生かされるか。

自民党という政党は非常にしたたかで、新人知事が党本部にうまく操られてしまう可能性も否定できない。今回、下地氏と党本部との「頭越し」のやり取りがあったことは、その自民党のしたたかさを古謝陣営にまざまざと見せつけた出来事だったとも言える。今後も同様の形で、党本部が沖縄県政に頭越しに関与してくる場面が出てくる可能性もある。

古謝氏自身も東京大学出身・官僚出身であり、経歴だけを見れば、古くからの自民党の系譜に連なる人物のようにも見える。沖縄県連の中には党本部に対して反発心を持つ人もおり、そして何より、東京との関係は今後の沖縄県予算にも直結してくる。

過去を振り返れば、予算を「ニンジン」として県政の方向性を左右させてきたのは、紛れもなく自民党本部だ。仲井真知事が辺野古移設を容認した際には予算が増額され、翁長雄志県政では減額、玉城県政では予算が3000億円を切るまでとなっている。あまりにもあからさまな東京本部の手法だったと言わざるを得ない。

古謝氏の公約には大規模な予算を必要とするものも多く、それを実現するために、今後どのように東京との関係を構築していくのかが、大きな課題になるとおもわれる。とは言え、当選祝いとして、今年度予算は現在提示されている金額からアップされると想定する。

それでも若さに期待したいこと

一方で、彼の若さに期待する部分もおおいにある。

これまでの沖縄では、基地が返還されても、将来を見据えた長期的な土地活用があまり進んでこなかった側面があった。古謝氏には、新しい世代ならではの発想で、未来への投資となるような跡地活用を進めてほしいと思う。

古謝氏は長年、沖縄での政治を志してきた人物。若い世代の目線から見えている沖縄の課題、将来に向けた問題意識もあるはずだ。そうした政策を、若さを武器に一気に前進させ、活気ある沖縄をつくってくれることを期待したいところだ。

新知事への期待を抱きつつも、県民としては、これからの沖縄県政を厳しい目で見守っていく必要があるだろう。

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