辺野古沖で起きた転覆事故をめぐり、ご遺族が関係者11人を刑事告訴した。
沖縄の地元紙でも報じられているが、扱いは一面の片隅と社会面。今回の事故の重大性を考えれば、もっと大きく報じられてもおかしくないのではないかと思う。これもまた、沖縄の置かれている現状の一つなのだろうか。
これが琉球新報の実態。


著作の問題があるのでぼかしています。(内容はネット記事をご覧ください。)
有料記事ですが、、、
https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5407549.html
昨晩、速報で、海上保安庁が同志社国際高校に家宅捜索に入ったとのニュースが流れた。
「ようやく動き出したのか」と思った。しかし、その後の続報では、「遺族の訴えを受けて」という言葉が添えられていた。
このニュースを聞いて、私が率直に感じたのは、
「なぜ、ご遺族が最初に刑事告訴をしなければならなかったのか」
という疑問だった。
同時に少なからず、遺族のNOTEを読み、この事故の経緯を見てきたものとしては、ご遺族の心情を考えると、胸が痛くなった。
一般的に、陸上で重大な事故が起きた場合、事故の状況や関係者の関与がある程度明らかになれば、警察が関係先を捜索し、必要に応じて業務上過失致死などの容疑で逮捕や書類送検を行うだろう。
今回の事故についても、一般的な感覚からすれば、事故から数週間、遅くとも1か月程度の段階で、何らかの捜査が進められて、関係者が書類送検くらいされているのが常識的な感覚である。
もちろん、海上で起きた事故であり、海上保安庁による捜査には陸上の事故とは異なる事情や時間が必要なのかもしれない。
しかし、今回の事故では、船舶の運航や安全管理、学校側の対応などについて、さまざまな疑問が指摘され、事実関係も広く一般にまで知れ渡っている。それにもかかわらず、事故から4か月が経過した段階で、ご遺族自らが刑事告訴をしなければならなかったことには、疑問を感じざるを得ない。
もしこれが一般的な交通事故であれば、事故の状況によっては、早い段階で業務上過失致死の容疑で捜査が進められ、書類送検に至るケースもあるだろう。
もちろん、海上で起きた事故には、交通事故とは異なる事情があることも理解している。
それでも、事故の経緯について一定の事実関係が明らかになっているのであれば、なぜ海上保安庁は、遺族による刑事告訴を待つことなく、関係者への捜査を進めることができなかったのか。
そして、学校側の安全管理や責任についても疑問が指摘されているにもかかわらず、なぜご遺族が訴えるまで家宅捜索が行われなかったのか。
私は、今回の問題を単に「海上保安庁の対応が遅かった」という一言で片づけるべきではないと思う。
むしろ、日本の事故捜査や刑事手続きのあり方そのものに、何らかの課題があるのではないかと感じている。
ご遺族が今回、刑事告訴に踏み切ったのは、単に誰かの責任を追及したいからというだけではないのだろう。
学校側を含め、事故に関わった関係者の責任を明らかにし、事故の全容を解明したい。そうした思いがあったはずであり、その旨をNOTEに綴られている。
そして、ご遺族が自ら刑事告訴をしなければならない状況だったということは、少なくともご遺族自身が、これまでの捜査だけでは事故の事実関係や責任の所在が十分に明らかにならないのではないか、と感じていたからなのではないだろうか。
最愛の家族を失ったご遺族にとって、深い悲しみの中で刑事告訴を決断することは、精神的にも非常につらく、大きな負担を伴う選択だったはずだ。
海上保安庁の捜査が悪いのか。
日本の法制度や捜査の仕組みが悪いのか。
あるいは、私たちには見えていない裏の力が働いているのか。
現時点で、私には断定することはできない。
しかし、今回の事故をきっかけに、なぜご遺族が自ら刑事告訴をしなければならなかったのかという疑問については、しっかりと検証されるべきだと思う。
そして政府には、事故の真相究明と責任の所在を明らかにするだけでなく、同じようなことが二度と起きないよう、事故調査や捜査のあり方を含め、必要な制度の改善について真剣に考えてもらいたい。
ご遺族が求めているのは、単なる責任追及ではなく、失われた命の意味を無駄にしないための真相究明なのではないだろうか。