2026年9月13日に投開票された沖縄県知事選挙。それと同日に行われた県議会議員補欠選挙、そしてこの春から夏にかけて相次いだ市町村長選挙・議員選挙。「選挙イヤー」という言葉がすっかり定着した今年の沖縄だが、実はこれで終わりではない。年末から来年にかけて、県内ではまだいくつもの選挙が控えている。
この先、沖縄で予定されている主な選挙
那覇市長選挙
- 告示日:10月18日/投票日:10月25日
- 任期満了日は11月15日
渡嘉敷村長選挙
- 告示日:10月27日/投票日:11月1日
- 任期満了日は11月19日
恩納村長選挙
- 告示日:2027年1月予定/投票日:2027年1月予定
- 任期満了は2027年1月23日
嘉手納町長選挙
- 告示日:2027年2月頃予定/投票日:2027年2月頃予定
- 任期満了は2027年2月17日
うるま市議会議員選挙
- 告示日:9月27日/投票日:10月4日
- 任期満了は10月19日
豊見城市議会議員選挙
- 告示日・投票日ともに未定(任期満了日は令和9年2月22日)
沖縄県の「選挙イヤー」は、知事選や統一地方選が集中した春から秋だけでなく、年をまたいで2027年2月まで続く見通しだ。
那覇市長選挙 ― 現職 vs. 25歳の新人 vs. 辺野古・那覇軍港移設に反対する新人
県都・那覇市のトップを決める選挙で、現時点で立候補の動きが表面化しているのは3人。
知念覚氏(62) は現職で、2期目を目指す。1963年生まれ、那覇市首里山川町出身。沖縄大卒業後の1985年に市役所に採用され、総務部長や政策統括調整監を歴任。城間幹子市政では副市長を7年半務めた後、2022年の前回市長選で初当選した。今年6月の市議会代表質問で正式に出馬を表明しており、1期目に掲げた98の公約のうち大半が「達成・着手中」だとして、実績を訴える構えだ。
吉嶺諒氏(25) はIT企業に勤める新人で、無所属で出馬する意向を表明した。那覇市首里出身で、「若者の政治参加を那覇から」というスローガンを掲げ、ITツールを活用した「古い政治」からの変革を訴えている。当選すれば那覇市長として異例の若さとなる。
矢島賢斗氏(35) も無所属の新人。長野県出身で、那覇市内に住みながらリモートワークで東京の不動産会社を経営している。2025年の那覇市議選に立候補し落選した経験を持つ。出馬の理由として「辺野古新基地建設や那覇軍港の浦添移設に反対する候補者が現れないため」と述べており、政策の近い会派・政党からの支援を希望しているという。
現職に対しては市議会野党側が対抗馬の擁立を模索してきたが、目立った失政がないこともあり擁立作業は難航が伝えられている。3者の争いになるのか、それとも構図が変わるのか、告示までの動きが注目される。
渡嘉敷村長選挙 ― 現職と前村長、4年前と同じ顔ぶれの再戦
離島・渡嘉敷村の村長選も、現職と前村長による一騎打ちの構図になりそうだ。
新里武広氏(61) は現職で、2期目を目指す。1964年生まれ、渡嘉敷村出身。日本福祉教育専門学校卒業後、病院勤務などを経て1995年に村役場入りし、村経済建設課長や議会事務局長を歴任。2022年の前回村長選で初当選した。今回は「人口減少対策、経済振興に力を入れ、村民の声を大切にする行政を徹底したい」と2期目への意欲を語っている。
座間味秀勝氏(61) は前村長。2022年の村長選では現職として再選を目指したが、新里氏に148票差で敗れていた。今回はリベンジを期す形での出馬表明となる。
有権者数500人台という小さな村だけに、わずかな票差が当落を左右する。前回同様、僅差の接戦になる可能性が高い。
恩納村長選挙・嘉手納町長選挙 ― 候補者はまだだが、注目度が高いのは嘉手納
恩納村長選挙・嘉手納町長選挙は、いずれもまだ具体的な候補者は出ていない。ただし嘉手納町長選挙については、すでに大きな動きがある。4期16年にわたって町政を担ってきた當山宏町長が、今期限りでの引退を表明しているのだ。
當山町長はここ数回、対抗馬が現れず無投票で選出されてきた経緯があり、次の選挙では久しぶりに本格的な選挙戦になる可能性が高まっている。嘉手納町は日本国内最大級の米軍嘉手納基地を抱える自治体であり、基地問題や跡地利用、まちづくりの方向性をめぐって、全国的にも注目度の高い選挙になりそうだ。
うるま市議会議員選挙・豊見城市議会議員選挙
うるま市議会議員選挙は9月27日告示、10月4日投開票とすでに日程が決まっている。任期満了は10月19日。
一方、豊見城市議会議員選挙は任期満了日が令和9年(2027年)2月22日とまだ先であり、告示日・投票日は現時点で未定となっている。
おわりに
知事選が終わり、県政の新たな枠組みが動き出したばかりの沖縄だが、基礎自治体レベルでは県都・那覇から離島の渡嘉敷、そして基地の町・嘉手納まで、それぞれの地域の課題を背負った選挙がこれから相次ぐ。特に那覇市長選は主要三者の争いになるか、嘉手納町長選は久々の選挙戦になるかが注目され、いずれも地域の未来を左右する重要な選択となりそうだ。
