2026年9月17日、第2次高市内閣が発足した。
沖縄に関係する人事として注目されるのが、沖縄及び北方対策担当大臣、いわゆる「沖縄担当相」。
高市早苗総理は、元法務大臣の葉梨康弘衆議院議員を沖縄担当相に起用した。
葉梨氏は警察庁のキャリア官僚出身。東京大学法学部を卒業後、1982年に警察庁へ入庁し、在インドネシア日本大使館一等書記官や警察庁生活安全局少年課理事官などを経験している。
その後、政治家に転身し、これまでに法務大臣、農林水産副大臣、法務副大臣兼内閣府副大臣、財務大臣政務官などを歴任している人物。
葉梨康弘氏のプロフィール
- 氏名:葉梨 康弘(はなし やすひろ)
- 生年月日:1959年10月12日
- 年齢:66歳
- 選挙区:衆議院・茨城3区
- 当選回数:8回
- 出身地:茨城県
- 学歴:東京大学法学部卒
- 前職:警察庁
東京大学法学部卒業後、1982年に警察庁へ入庁。
在インドネシア日本大使館一等書記官、警察庁生活安全局少年課理事官などを経験。
その後、政治家に転身。
法務大臣時代には発言問題も
葉梨氏は2022年、第2次岸田改造内閣で法務大臣として初入閣。しかし、法務大臣時代に、自らの仕事について「朝、死刑のハンコを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」などと発言。この発言が批判を浴び、葉梨氏は法務大臣を辞任することとなる。
今回、約4年ぶりに閣僚に復帰。
沖縄担当相は何をする?
「沖縄及び北方対策担当大臣」は、簡単にいえば、政府の沖縄政策を取りまとめ、沖縄振興を進める責任者。
沖縄振興特別措置法に基づき、
- 沖縄振興予算
- 北部・離島振興
- 観光・産業振興
- 子どもの貧困対策
- 沖縄科学技術大学院大学(OIST)
- 戦後処理
など、沖縄に関する幅広い政策を担当する。
特に重要なのが、各省庁や沖縄県との調整。
沖縄振興は内閣府だけで完結するものではなく、国土交通省、経済産業省、厚生労働省、文部科学省など、多くの省庁が関係する。そのため、沖縄に詳しいだけでなく、政府内で幅広く調整できる政治家であることも重要となる。
なぜ葉梨氏を起用したのか?
葉梨氏は沖縄とのつながりが特に強い政治家ではない。
では、なぜ高市総理は葉梨氏を沖縄担当相に起用したのか。
これは政府から明確な説明が出ているわけではありませんが、これまで複数の省庁で政務を経験してきたことや、政府内での調整能力が評価された人事と考えることができる。
また、沖縄政策について特定の政治的イメージを強く持たない人物を起用することで、古謝玄太新知事との新しい関係や沖縄自民党県連との関係を築きやすくする狙いがあったのではないか、と私は推測する。
もちろん、これは現時点では私個人の見方だ。
基地問題の担当ではない
ちなみに、沖縄担当相=沖縄の基地問題を担当する大臣ではない。
現在の高市内閣では、沖縄基地負担軽減担当は木原稔官房長官が担当し、防衛政策については防衛大臣・防衛省が担当。
葉梨氏の主な役割は、あくまで沖縄振興を中心とした政府内の調整となる。
これからの葉梨氏に注目
これから年末に向けて、2027年度の沖縄振興予算の調整が本格化する。3000億円の振興予算の調整に入っていると報道されているが、当初予定よりも大幅は増額となり、古謝氏の政策との兼ね合いなど、多くの調整が必要となってくるだろう。
古謝玄太新知事が政府にどのような要望を行い、それに対して葉梨沖縄担当相がどのように対応するのか。
沖縄振興予算をはじめ、北部・離島振興、観光、産業、子どもの貧困対策など、葉梨氏の仕事ぶりに注目したいと思います。
