沖縄県知事選挙が幕を閉じたばかりの沖縄で、次に注目を集めるのが県都・那覇市のトップを決める市長選挙です。10月18日の告示、10月25日の投開票まで1カ月を切り、選挙戦の輪郭がはっきりしてきました。
現時点の顔ぶれ
立候補の意向を固めているのは3人。現職の知念覚氏(62)に対し、35歳の矢島賢斗氏、25歳の吉嶺諒氏という若手2人の新人が挑む構図です。
知念覚氏は那覇市役所出身で、副市長を経て2022年に初当選した現職。今回は自民・公明に加え、立憲民主党や社大党からも推薦を得るという、与野党の枠を超えた支援体制を築いています。1期目に掲げた98の公約の実現度を訴えの軸に据える構えです。
矢島賢斗氏は長野県出身で、那覇在住ながら東京の不動産会社をリモートで経営する異色の経歴の持ち主。出馬の最大の動機は辺野古新基地建設と那覇軍港の浦添移設への反対で、対立候補が現れないことへの危機感から手を挙げた形。2025年の市議選で落選を経験しており、雪辱を期す挑戦でもあります。知事選では玉城デニー候補を支持する立場。
吉嶺諒氏はIT企業に勤める那覇市首里出身の25歳。当選すれば異例の若さでの市長誕生となります。「若者の政治参加」を掲げ、市政のDX化やITを活用した民意の可視化を訴えており、既存の「古い政治」からの脱却を前面に打ち出しています。
選挙戦の見どころ
現職・知念氏に対しては市議会の野党側のオール沖縄が対抗馬擁立を模索してきた経緯がありますが、目立った失政がなく立憲民主党、社大党が推薦することとなった。また、現時点で共産党も独自候補の擁立は見送る流れだ。結果として「現職 vs 世代交代を訴える新人2人」という構図が固まりつつあり、辺野古・那覇軍港問題への態度も含め、争点の設定が今後の焦点になりそうです。
今回の市長選挙は知念氏の圧倒的有利な選挙になると思われるが、辺野古反対を訴える矢島がどこまで票を獲得するのか、吉嶺氏が25歳という若さでの出馬でどこまで票を獲得するのか注目される。
矢島氏と吉嶺氏はともに無所属の新人ながら、訴えの軸は対照的です。矢島氏が基地問題という安全保障・外交色の強いテーマを前面に出すのに対し、吉嶺氏は世代交代とDXという内政・行政改革の色合いが濃く、支持層が重なりにくい可能性もあります。
また、県内では、知念氏が立憲、社大の推薦を受けたことで、将来、沖縄県知事を狙っているのではないかとの憶測が出るなど、注目されている。あくまでネットで囁かれたことです。
任期満了日は11月15日。投開票からわずか3週間での新市長就任となる見通しです。
