9月4日の琉球新報紙面およびウェブサイトに、X上で拡散されているインフルエンサーの動画についてのファクトチェック記事が掲載された。残念ながら有料記事となっている。ファクトチェックという性質上、本来は無料で公開すべきものではないだろうか。
対象となっている動画は、すべざりえ氏によるもの
(https://x.com/zaazasu/status/2093300764328493545?s=20 )。
細かい部分については、指摘通りの誤りや認識の違いがあることは認める。しかし全体として見れば、玉城デニー知事のこれまでの行動や言動には、親中的と受け取られても仕方のない要素が数多く存在する。
また、玉城氏の支持者の中に、明らかに親中派で中国共産党と親密とみられる人物がいることも、すでに周知の事実だ。中国語で勝連駐屯地前のデモを行っているような一団もあり、そのリーダー格は玉城氏の支援者の一人だとも言われている。こうした情報はすでにネット上に数多く出回っている。
本来であれば、こうした事実こそ地元メディアが取材し、報じるべきものだろう。しかし都合の悪い情報は報じられない。これはファクトチェック以前の、報道姿勢そのものの問題だ。
率直に言えば、今回の動画を見た限り、内容として大きく間違っているとは感じなかった。本土との温度差やニュアンスの違いを感じる部分はあるものの、以前からネット上で語られてきた話をまとめたものであり、目新しさはない。
「玉城氏が基地に反対するのは沖縄県民の基地負担軽減のためであり、中国のためではない」というのが今回のメインのファクトチェックの趣旨のようだが、知事在任中に親中的と受け取られる言動があったのだとすれば、有権者からそう見なされ批判されるのも、知事として受け止めるべきことではないか。
過去には、玉城氏が北京の「琉球国墓地」を訪問したことが大きく報じられた。この件についても、中国側に誤ったメッセージを送りかねないとの指摘が一部で出ていた。
参考記事:
玉城知事訪中「間違ったメッセージ」に懸念 北京で「琉球国墓地」訪問 「林世功の志を引き継いだ人物」に見えたのでは
https://www.zakzak.co.jp/article/20230713-IICKQ23R6ZPCDMP2VAPZRR3JF4/
こうした懸念について、当時、沖縄の地元メディアは事実関係を取材して報じていただろうか。少なくとも私の記憶にはない。
いずれにせよ、今回このように大々的にファクトチェックとして取り上げられたことで、結果的にこの動画は再び拡散されることになった。保守系の言論空間ではすでに広く知られている実態を踏まえないままファクトチェックを行うことは、むしろ玉城デニー氏にとってマイナスに働くだけではないか。
報道機関である以上、自らの思想信条とは異なる意見であっても、常に幅広く情報を把握しておくべきだろう。
琉球新報
300万超表示の動画 「米軍基地なくせ」の理由が中国は本当か?<2026知事選ファクトチェック>(有料記事)
https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5497523.html
