2026年9月30日の沖縄県知事就任を控え、古謝玄太氏が新県政の土台固めを急ピッチで進めている。副知事人事の選定や葉梨康弘沖縄担当相との会談など、就任前から精力的に動きを見せている。ここまで報じられている動きを整理する。
葉梨沖縄相と初会談、「沖縄政策協議会」の再開を要望
2026年9月25日、内閣改造で就任したばかりの葉梨康弘沖縄担当相が、就任後初めて沖縄入りした。那覇市の自民党県連事務所で、30日に知事就任を控える古謝氏と会談を行った。
会談では、基地負担軽減や振興策について国と県が話し合う「沖縄政策協議会」の年内再開を要望したほか、沖縄関係予算についても「着任後早めに取りまとめ、年末までに要望したい」との意向を伝えたという。葉梨氏はインタビューで、連絡を密に取りながら沖縄のために協力していく方針を示したと説明している。
「沖縄政策協議会」は、米軍基地問題や経済振興策など国と沖縄県の基本政策を対等な立場で協議するために1996年に設置された機関だが、仲井真弘多知事時代の2013年を最後に開催が途絶えている。古謝氏は選挙期間中からこの協議会の再開を強く訴えており、今回の要望はその延長線上にある。なお葉梨氏はこの日、現職の玉城デニー知事とも会談を行っている。
組織・人事面の動き
- 翁長雄志元知事が設置した知事公室「辺野古新基地建設問題対策課」について、廃止を含めた見直しを検討。
- 同じく知事公室の「平和・地域外交推進課」も名称変更を検討中で、「平和推進課」とする案が浮上している。名称は未決定。
- 知事公室長や各部局長など県政運営を支える幹部については、当面交代させず継続させる方針。大規模な組織改編は次年度以降に持ち越される見通し。
- 副知事には、自民党県連会長を務めた翁長政俊氏(77)を充てる方針。現職の宮城嗣吉副知事についても留任させる方向で調整している。
地域訪問の動き
9月22日には名護市を、23日の当選後初めてとなる宮古島市訪問では地元首長との連携強化を強調した。取材に対しては、選挙公約に掲げた「宮古知事室」の設置構想に触れ、知事自ら現場に足を運び島民の声を直接聞く姿勢を実現したいとの抱負を語ったと報じられている。
このほか報道されていない部分でも、就任に向けた事務的な調整が細部にわたり進められているとみられる。
台風接近という懸念材料
現在沖縄には台風26号が接近しており、県は9月25日、玉城デニー知事を本部長とする災害対策本部会議を県庁で開催した。仮に災害が発生した場合、対応の最中に知事交代という事態も想定される。大きな被害が出ないことが望まれる。
参考記事
- 古謝新県政「地域外交課」の名称変更へ 県幹部人事、骨格は維持 沖縄(琉球新報)
- 「強い経済」へ予算編成 沖縄相、初来県の所見(琉球新報)
- 沖縄政策協 年内の開催要望 古謝氏、葉梨沖縄相に 沖縄予算は「年末までに要望」(琉球新報)
- 副知事に翁長政俊氏 宮城氏は慰留へ 古謝知事の就任後 沖縄(琉球新報)
- 古謝氏が宮古島来島 当選後初、首長と連携強調(琉球新報)
