沖縄・宮古列島の航空ファンにとって待ちに待ったニュースが飛び込んできました。全日本空輸(ANA)は2026年11月6日、宮古島市伊良部の下地島空港で再開した実機によるパイロット操縦訓練を報道陣へ公開しました。
ANAが同空港で実機訓練を実施するのは、2014年1月以来なんと12年9カ月ぶり(13年ぶり)となります。
訓練は11月1日からスタートしており、訓練生8人と教官6名(※一部報道発表等を含む総数14名)が参加。11月20日までの20日間にわたり、かつての「航空ファンの聖地」で熱い訓練が繰り広げられています。
訓練再開の背景と初日の様子
現在、ANAは主に中部国際空港(愛知県)で操縦士の養成を行っています。しかし、今後の操縦士需要の拡大に伴う訓練枠の逼迫に対応するため、優れた訓練環境を持つ下地島空港での訓練再開を決定しました。
公開された11月6日には、午前10時頃から小型旅客機エアバスA320型機が滑走路北側から離陸。島の西側を周回しながら、着陸と離陸を連続して行う「タッチ・アンド・ゴー」が繰り返されました。
訓練を統括するANA教官のコメント
訓練を統括するANAフライトオペレーションセンターエアバス部の勝山泰彦マネジャー教官は、中部国際空港との環境の違いについて次のように述べています。
- 訓練環境について: 「(下地島は)周囲の航空交通状況に余裕があり、計画通りに訓練が進められている。訓練効率・効果ともに上がっている」
- 滑走路について: 「長さ3,000メートル、幅60メートルという滑走路は、もともと訓練用として設計されているため十分に確保されており、非常に素晴らしい環境」
下地島空港の周回コース(1周約7分、1便あたり7周程度)を活用し、期間中に約240回の離着陸が予定されています。
今後のスケジュールと「大型機」復活への期待
今回の訓練再開は一時的なものではなく、今後の継続的な活用も見込まれています。
- 2026年11月1日〜20日: 小型機(A320)による20日間の訓練(訓練期間中は下地島コーラルホテルに滞在)
- 2027年2月〜3月: 同空港にて20日間の訓練を予定
気になる今後の中型機・大型機の投入や2027年3月以降の本格的な訓練継続については、空港側の燃料供給体制の拡充や着陸料算出基準の改定などを踏まえながら検討していくとしています。
将来的に、かつてのような大型機によるダイナミックなタッチ・アンド・ゴーが見られる日もそう遠くないかもしれません。
航空ファンと観光客にとっての新たな見どころ
1979年にパイロット訓練用飛行場として開港した下地島空港。2014年にANAが撤退した後は利用が低迷していましたが、2019年の旅客ターミナル開業を機にスカイマークや海外エアラインの定期便が就航する人気スポットへと変貌を遂げました。
伊良部大橋の開通によりアクセスも劇的に向上し、下地島空港北側の絶景スポット「17END(ワンセブンエンド)」付近は、今や多くの観光客が訪れる名所となっています。
下地島の澄み渡る青い海と空に、ANAのトリトンブルーの機体が映える景色はまさに絶景。定期旅客便の発着(1日5〜6便程度)の合間を縫って行われる訓練飛行は、今季の下地島観光の大きな見どころとなりそうです。
13年の時を経て再び動き出した下地島空港とANAの新たな歴史に、今後も注目していきましょう!
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