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ジャングリア沖縄「ホライゾン バルーン」破損から見える台風対策の課題 開業1年の現在地

開業1年、イメージ回復傾向も課題は山積み

2025年7月に開業した「ジャングリア沖縄」が、今年7月で開業1周年を迎えた。

開業直後は酷評の嵐にさらされたジャングリアだが、その後は徐々にイメージも回復傾向にある。入場者数の伸び悩みや満足度の向上など課題は残るものの、なんとか体裁を保ちながら営業を継続している状況だ。

一部では「経営が厳しいのでは」「開業からわずか2年で営業を終了したイマーシブ・フォート東京の二の舞になるのでは」といった声も聞かれる。しかし地元金融機関からの融資は継続しており、何より政府系の融資を受けていることから、早期の経営破綻は考えにくいというのが実情だろう。

象徴的アトラクション「ホライゾン バルーン」が台風で損傷

そんな中、ジャングリアを象徴するアトラクションのひとつ「ホライゾン バルーン」について、台風の飛来物により気球の皮膜の一部が損傷したとの発表があった。同アトラクションは当面の間、運行を見合わせるという。

何が飛来し、どのように損傷したのかという詳細は明らかになっていないため、これだけをもって「台風対策に不備があった」と断定することはできない。しかし、以前から指摘してきた通り、ジャングリアの台風対策には以前から疑問を感じている。

本土から着任している運営の中核メンバーに、沖縄特有の台風リスクへの認識がやや不足しているのではないか、というのが率直な印象だ。

屋外設備の「剥き出し」状態が気になる

実際に筆者もジャングリアを訪れたことがあるが、総合的には楽しく、良い施設だと感じている。その一方で、気になる点もいくつかあった。

  • アトラクション内で動く電気仕掛けの恐竜オブジェが、屋外に剥き出しの状態で設置されている
  • 屋外を走行するバギーなどの車両、雨水にさらされる機器・器具が少なくない

こうした設備が、台風時にどこまで保護されているのか、外からは見えにくいのが現状だ。

沖縄特有の「塩害」対策は十分か

沖縄で暮らしていると、台風が過ぎたあとの1週間から10日ほどは、ガソリンスタンドの洗車機に行列ができる光景がよく見られる。車を購入すれば、塩害対策の下地塗装はほぼ必須と言っていい土地柄だ。

ジャングリアの各種設備について、どこまでこうした塩害対策ができているのかは気になるところだ。

もちろん、営業終了後には多くの機材が屋内に格納されていると思われる。しかし沖縄の場合、屋内に収納していても油断はできない。台風の際に飛来する塩分を含んだ湿気への対策は不可欠で、台風が過ぎ去ったあとは真水で洗い流す作業が本来必要になるはずだ。

また、精密機器については外気に触れないよう密閉した環境で稼働させる必要があるが、そこまでの対策が徹底されているのかは疑問が残る。

沖縄では家電製品の寿命が短くなる

沿岸部で生活していると、家電製品の寿命が短くなることは沖縄では珍しくない。テレビなどは本来10年程度は故障しないのが一般的だが、沖縄では3年、5年といったスパンで故障するケースも多く見られる。

ジャングリア内の設備がすぐに故障するとは考えにくいものの、3〜5年程度のスパンでさまざまな不具合が出てくるのではないか、という懸念は拭えない。

まとめ 今後数年がジャングリアの真の試金石に

開業1年を迎え、イメージ回復の兆しを見せているジャングリア沖縄。しかし「ホライゾン バルーン」の損傷が示すように、沖縄特有の台風対策・塩害対策という観点では、まだ検証すべき点が多く残されている。

今回のような小さなトラブルの積み重ねが、数年後の大きな設備更新コストや稼働率低下につながらないか。ジャングリアの今後を占ううえで、台風シーズンをどう乗り切っていくかは、引き続き注目すべきポイントだと言えるだろう。

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