那覇市首里で親しまれてきたライブ喫茶「アルテ崎山」が、年内にも閉店する見通しだ。SNSで閉店が発表されると、県内外のアーティストや常連客が次々と足を運んでいるという。
閉店の理由は、店を営む二人の体調面と、高齢による体力の限界とのこと。
若手アーティストやアマチュアミュージシャンを長年支え、沖縄の音楽シーンを下支えしてきた場所だけに、惜しむ声は大きい。私自身も何度か訪れたことがあるが、ライブハウスという枠にとらわれず、普段は喫茶店として営業しながら、ライブ公演や若手の練習の場としても使われる、音楽に対してとても開かれた空間という印象だった。ときには、著名なアーティストのライブが行われることもあった。
報道によると、同店は「人々がつながる場所をつくりたい」という思いから、約30年前にオープンした。フリーランスの歌手のレコーディング作業を受け入れたり、未経験者が音楽に触れるトレーニングの場を設けたりと手厚いサポートを続け、若手アーティストの登竜門とも呼べる存在だった。また、近所の学生のために700円前後の低価格でランチを提供するなど、地域の若者の暮らしも支えてきた。
店を切り盛りしてきたのは、店長の霜鳥美也子さん(66)と、音響を担当する与那城親二さん(69)の二人。閉店の発表後には、店を引き継ぎたいという申し出も寄せられているそうだ。閉店時期は、年内または年明け1月で調整しているという。
やや政治色のある場所の印象もあるが、こうした場所がなくなることは、沖縄の音楽文化の灯がひとつ消えることにほかならない。どのような形でもかまわないので、引き継ぐ人が現れ、次の世代のアーティストを育てる環境が残ってほしいと願っている。
参照:琉球新報「アルテ崎山、年内にも閉店 那覇市首里のライブ喫茶 若手アーティストらの登竜門」
https://ryukyushimpo.jp/culture/entry-5519611.html
