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ジャングリア沖縄、開業1年で173億円の最終赤字。数字の裏にある「想定内」と「課題」

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ジャングリア沖縄を運営する「ジャパンエンターテイメントホールディングス」が、開業後1年間の決算を発表した。最終損益は173億円余りの赤字である。

主な要因は、子会社「ジャパンエンターテイメント」の最終赤字が89億円余りにのぼり、多額の株式評価損を計上したことだ。報道によると、25日に開く株主総会で決算や悪化した財務状況が説明される見通しである。株主からは、事業計画の見通しの甘さや経営責任を問う声も予想される。総会では、入場者数をどう増やし、黒字化につなげるのか、具体的な改善策を示せるかが焦点になる。

赤字は「想定内」である理由

この発表を受けて、ネット上ではまたネガティブな憶測が広がるだろう。しかし、冷静に見れば想定内の赤字であるとも言えるのではないか。

  • 7月に公表された開業1年目の実績では、入場者数は1日あたり2,500〜2,700人程度。当初目標の約半分だった。この数字から逆算すれば、驚く額ではない。
  • 開業後も、新アトラクションの設置や、クレームの多かった日差し対策などに設備投資を行っている。サービス向上のための出費も赤字を押し上げている。
  • 琉球銀行などによる20億円規模の追加融資が発表されており、政府からの出資もある。「すぐに閉園」といった話は信用しない方がいいだろう。
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打たれている施策と、残る疑問

とはいえ、入場者数をどう増やして経営を安定させるかは大きな課題だ。運営側も手探りではあるが手を打っている。

  • 沖縄県民割や、アトラクションに並ばず乗れるチケットなど、ニーズ別のチケット販売
  • 園内イベントの開催(10月には人気アイドルグループが参加するなど)
  • 来年の閑散期の月曜を閉園し、設備メンテナンスやスタッフ研修に充てる運営改善

当初の悪評に比べ、実際に訪れると「それなりに楽しめた」という声も多く、イメージは徐々に好転している。ただ、それが入場者数の増加につながっているかは疑問だ。

高額チケットの価値
並ばずに乗れてスパも付く29,700円のチケットがあるが、どれだけ売れているのかは不明だ。初めて訪れる客には、並ぶアトラクションの数も見えにくい。アトラクションを楽しんだあとにスパへ回る時間は限られ、閉園時間も早い。三万円近い価格に見合うかは、少々疑問が残る。インバウンド向けだと思われるが、ニーズに合っているかも不透明だ。

アイドルイベントの集客力
園内イベントにアイドルグループを呼ぶなど園内では様々なイベントも企画している。(10月には人気アイドルグループ(ミーアイ)が来園)。しかし、本土から足を運ぶ人がどれだけいるのか。飛行機代と宿泊費に入場料まで払い、ファンが殺到する図は想像しにくい。

月曜閉園の是非
閑散期の月曜閉園は、現在の入場者数を考えれば経営的には正しい判断だ。ただ、利用者から見れば「行きたい日に行けない」日が増えるので、マイナスでもある。

こうした動きを見る限り、運営は現状、手探り状態にある。

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気になるリスク

塩害対策
以前にも書いたが、塩害対策がどこまで進んでいるのかは気になる。被害が出れば、修繕費がかさむうえ、安全面の懸念も出てくる。(過去記事)

ベテランスタッフの退職
最近は、立ち上げ時のベテランスタッフが退職しているという話も漏れ伝わってくる。出資会社「刀」出身で、USJの立て直しにも関わったスタッフだ。そのノウハウが失われれば、今後の運営にはマイナスとなる。

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根本的な課題

課題は多いものの、入場者数を少しずつでも伸ばせれば、経営を安定させることは可能だ。
しかし、根本には次のような問題がある。
立地条件:気軽に行ける立地ではないこと。
「やんばる」を前面に出しているのに、やんばるらしさが感じられない。なぜ恐竜なのか、というコンセプトのズレ。

根本的な問題もあることから、どこかで大きな運営方針の転換を迫られる時期が来ると予想される。

参考記事:ジャングリア沖縄 親会社が173億円余の赤字

過去記事:【ジャングリア開業1年】来場者100万人。沖縄県民のリアルな評価と5年後に迫るリスク

過去記事:ジャングリア沖縄、2027年1月から月曜日を休業へ・その背景を考える

過去記事:ジャングリア沖縄「ホライゾン バルーン」破損から見える台風対策の課題 開業1年の現在地

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